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工場見学
2008年2月取材 2008年4月掲載
臨床検査試薬の開発と製造(鏡田工場)
 
売上No,1はCPR濃度測定の検査試薬
鏡田工場は1994年に設置され(新潟工場は1950年)、免疫血清検査試薬をはじめ数多くの臨床検査試薬の開発・製造を行っています。 中でも売上ナンバーワンを誇るのがラテックスという油状粒子にCRP抗体を結合させ、血液中のCRP(抗原)を抗原抗体反応によって捕らえる試薬です。 この試薬はCRPの濃度によりラテックスの凝集が起こり、当社独自の分散技術により、反応をコントロールすることで優れた性能としています。 CRPは炎症や組織崩壊がある時、血液中に増加する蛋白質でC-Reactive Protein(C反応性蛋白)の略です。 このCRP濃度の測定は、疾患の活動性、重傷度、治療効果などの判定に有力な指標となります。 開発時のポイントは正にラテックスの分散技術の確立であり、最終的には特許化することができました。
 
特定健診のスタートを背景に注目される臨床化学検査試薬
2008年4月より特定健診がスタートし、メタボリック症候群をはじめ生活習慣病予防に関心が集まっています。 私共が開発した製品にも特定健診で使われる「HDL」「LDL」測定試薬があります。 いわゆる善玉、悪玉コレステロールを測定するものです。 開発当時、すでに他メーカーが製品化し始めていたことから、社内の一部で反対を受けていましたが、当時の社長の理解と承諾により、当社独自の技術を開発しました。 この技術は界面活性剤と酵素を上手く組み合わせたもので、これも特許化し、今では多くの他メーカーとライセンス契約を結んで技術提供を行っています。 HDL、LDLを測定する試薬を特定健診に組み込んだのも日本が一番最初です。 この分野は今後の展開が楽しみです。
HDL-EX・LDL-EX・sd LDL-C
 
新潟大停電の日

2005年のクリスマスの日、新潟地方は大風と吹雪に見舞われ大停電となりました。ここ鏡田工場でも12時間の停電に耐えなければなりませんでした。停電の原因は、吹雪と風と低温によって着氷した電線同士がくっついてしまったことにあります。
「寒いし窓がないので真っ暗。その中で凍結保存の製品や原料を守るためにドライアイスを詰めたり、移動したりしました。冬だったのが不幸中の幸いでした。 短時間の停電であれば、冷凍庫は開けなければ、中の凍ったもので相当低温を保つことができるのです」と鏡田工場 POCT・臨床試薬部の松井次長。
一段落すると唯一のガス栓を利用してガスストーブをつけ、暖を取って停電が解除されるのを待ったそうです。他にも中越地震などを体験し、鏡田工場では停電 に備えて懐中電灯を要所要所に設置しました。また優先的にバックアップするものを決め、重要な冷凍庫、冷蔵庫はいざというとき充電できる体制も整えていま す。

 
鏡田工場自慢
鎌田工場の皆さんと食堂にて

■クリーンな環境、ゆとりあるスペース

1994年にできた鏡田工場の一番の自慢は、美しくクリーンな環境です。次にスペースに余裕があるので、仕事の区分けや配置を最適なものにし、効率性を高めています。よりクリーンな空気を保つため、製造施設に窓が無いのも特徴のひとつです。


■豊かな自然とおいしい水

鏡田という地名は田植えの後、水を張った田んぼが鏡のようにみえることに由来します。工場の周囲も田んぼが多く、夏は緑、冬は白鳥が飛来し、四季折々に楽 しめる自然に恵まれています。また背景には2000m級の山々が連なり、その雪解け水が地下水となっておいしい水を提供してくれます。




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